ブログ
発達障害って何?
ほんと一般的な名詞になった感がある
発達障害
という言葉ですが、実際のところ
明確に分かっている人もいれば
そうでない人もいると思います。
そこでこのブログではその辺の解説を
やっていこうと思います。
今日はまず発達障害の概念から。
国立精神・神経医療研究センターによると
「発達障害は、脳の働き方の違いにより、物事のとらえかたや行動のパターンに違いがあり、そのために日常生活に支障のある状態です。
発達障害には、知的能力障害(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(学習障害)、協調運動症、
チック症、吃音などが含まれます。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、他の発達障害や精神疾患を併せ持つこともあります。」
とされています。
ここで注目してほしいのは「日常生活に支障のある状態」という文言です。
これはイコール障害という意味にもなります。
つまり何かしらの問題があって、生活がうまく送れないと障害とされるということです。
逆にいうと「それなりに生活できていれば障害ではない」ということになります。
ここが結構難しいところなんですね。
つまり「発達障害みたいだけどそうでない」という人も存在するということです。
いわゆるグレーゾーンですね。
グレーゾーンのしんどさはまた次の機会に書こうと思いますが、
まずは発達障害の大まかな概念をお伝えします。
発達障害は大きくわけて3つに分類されます。
(本当は吃音とかチックとかもありますがまずは3つ覚えましょう)
1)自閉スペクトラム症(ASD)
2)注意欠如・多動症(ADHD)
3)限局性学習症(SLD)
ASDは以前広汎性発達障害と言われていて
自閉症とアスペルガー症候群の2つのことを指していました。
最近では、この二つ両方を持ったケースがあるということで
自閉スペクトラム症と呼ばれています。
スペクトラムとはグラデーションのようなもので
境界があいまいな状態のことです。
その名の通り、自閉症の特徴とアスペルガーの特徴が
いろいろと見受けられます。
ちなみにADHDの特徴も出るケースがあります。
ASDの特徴は簡単にいうと物事へのこだわりとコミュニケーションの難しさです。
人の感情をくみ取れずトラブルになることもあったりします。
ADHDですが「注意欠陥多動性障害」と覚えている人もいるんじゃないでしょうか?
これも呼び方が変わりました。注意欠如多動症です。
多分「欠陥」という言葉がアカンかったんじゃないかな?と思います。
あと全般的に障害から症になっています。
これは医療的にケアするためでしょう。
ADHDの特徴は不注意と衝動性。忘れ物が多かったり、衝動的に行動したりします。
あと常に体を動かしているというのもあったり、逆にぼーっとしてたりします。
SLDですが、知能的な遅れはないけれども学習面の難しさがあるケースです。
文字が読めない読字障害や、書くことができない書字障害、計算ができない計算障害があります。
知的には問題がないため普通に会話もできるし理解力もあるのですが、
極端に字が読めない、書けない、計算できないが起こります。
一般的に発達障害というとこの3つのことになります。
それぞれ大変さを有しているので、
次の機会にその大変さについて書きたいと思います。